舌つづみ?舌づつみ?

メルマガライティングをしている際、
文章の1字1句に気をつけつつ書いていますが(このブログは仕事とは別モノ…)、
時々「あれ?どっちだっけ」と思うことがあります。
自分自身ではこっちの方が正しいと思っていても、
それは時として単なる勘違いだったということもありうるため、
辞書を引いてみたり、ネットで検索してみたりして、できるだけ間違いのないように調査をし、より確実な情報をお届けするよう努力しています。
今回気になった言葉は「舌鼓」
鼓の漢字の読み方からすれば「つづみ」で正解だとずっと思ってきたのですが、
周りを見てみると「づつみ」と表記される方も多く、
考えれば考えるほど「あれ?!」という思いが頭の中を渦巻いていくのでした。
天下のNHKサイト内に、以下のような内容が掲載されていました。

ことばおじさんの気になることば該当記事ページ
この「舌づつみ」との言い方は、実は江戸時代始め頃から使われていたそうです。「舌・つ・づ・み」だと発音しづらく、逆転したのではないかと思われ、これを【音位転倒】と言います。

音位転倒…なるほど。
なんとなくうなづける部分もある。
ということは、今のところ「どちらでもよい」という答えでいいのかな?!
とはいえ、発音ではなく、書き物(文章)であるから「舌つづみ」という表記をした方がよいのかもしれない。
う~ん、悩む。

コメント

  1. より:

    「鼓」は「こ」であって「つづみ」とは別物と考えるべきです。
    「つづみ」は中空の胴を両面皮で包んだもので、当初は「つつみ」と云う名であったと思われます。包、堤も同じ語源です。江戸時代にはまだ濁点が確立していなくて、明治になって教育上それまで「つづみ」とも「つつみ」云われていたものを「つづみ」と統一したのではないか、「舌づつみ」という言葉は江戸時代以前からあったのではないでしょうか
    風呂敷づつみ、大江戸づつみと同じように
    「舌つつみ」が「舌づつみ」になったものでムシロこの方が正しいと言えるのではないかとおもいます。言葉は古くからあったものです。
    (異論)おいしいものを食べた時、よりよく味わうために舌で包むことをしたので、舌包というのが、いいやすいように「舌づつみ」となったと云う考え方も出来ます。鼓とは関係ない話になります。その時「したづつみをうつ」の「うつ」の解釈:空蝉、移る、遷る、から分かるように元あったところから除くの意味でそれで音を出すことを云うと考えることも出来ます。(少し無理かな)ただ実際に舌を打ち付けて音を出すことができますか?
    音を出すためには上あごにあった舌をそこから引き離し移すのではないのですか

  2. リナゾ より:

    興味深くコメントを拝見させていただきました。
    経緯を詳しく書いていただき「なるほど!」と思う部分もあり、またひとつ勉強になりました。ありがとうございます。
    気になったので、再確認の意味もこめてgooの国語辞書(小学館のデジタル大辞泉)で「舌鼓」と検索してみたところ、
    した‐つづみ【舌鼓】
    という表記があり、内容欄には
    《「したづつみ」とも》
    という記載がありました。
    三省堂の大辞林にも同じような記載があり、辞書としては「したつづみ」が先に書かれているので、そちらが推奨なのかなと勝手に思いつつ、基本的に現代でこの言葉を使うにあたっては、どちらでも大丈夫なのかなと判断しました。
    言葉って本当に難しいです。
    元はこれだったのに、発音の仕方の問題で使い勝手のよい(発音しやすい)読み方に変遷していったというものがあったり、その時々の文化や習慣の違いで使われ方に変化があったりと、知れば知るほど「面白いなぁ」と興味がわくばかりです。
    これからも言葉としっかりと向き合って、知識欲を満たしていけたらいいなと思っています。
    コメントありがとうございました!

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